「わたしのAVデビュー

  • 三宮つばき

    デビュー日:2020年8月
    経歴:単体女優としてS1からデビューし21作品をリリース
    現在は単体女優としてアカッターズに移籍し今日まで7作品をリリース

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AV 女優になったきっかけ

明日花キララさんや三上悠亜さんなどAV女優のアイドル化が進む時代を過ごし19歳の頃からAV女優に興味を持ち始めました。

 

また私は性に関する価値観が普通とはすこし違っていたので性産業にも興味がありました。自分の興味がある分野でAV女優として働けるとしたらとても楽しく過ごせるだろうなとお もいましたがもちろん働くには相当の覚悟が必要でした。
自分自身で最大限 AV 出演に関するリスクについて調べ、それと同時に市場価値のある AV女優になるにはどうすればいいのかも考えました。

3社のプロダクションとの面接の後 2020 年 3 月に現在所属の芸能事務所に所属することになりました。

プロダクションとの面接

面接はプロダクションの会社で行われました。女性の方が面接官で本人も昔 AV 女優として活躍されており引退後にプロダクションの人間として AV 業界に関わっているとのことでした。
AV 女優になったら何をしたいか、なぜお金がほしいのか(なんのために働くのか)、なぜ AV 女優になりたいのか、など色々聞かれましたしその後は AV 女優になるリスクについてもしっかり説明してくださいました。

合否はその場で出ましたが、契約を急かされることは全くなく「気持ちが決まったら連絡してくださいね」と優しく送り出してくれました。

AV 女優になりたい人はそんなにいなくて誰でもなれたりするものなのかなと思いましたが後で聞いたら 5 人に 1 人も採用されないそうです。

メーカーとの面接

メーカーの面接ではてっきり私が AV 女優になりたい熱意を伝えるものだと思っていましたが、その実は質問攻撃でした。
「どんなプレイができて、どんな演出が出来ないのか」を積極的に詳細に明らかにしようとしますし、細かい所だと「おじさんの男優さんは嫌ですか?」「荒れた部屋をセッティングをしてその中で性交渉することは嫌ですか?」「お酒・媚薬を飲む演出に抵抗はありますか?」 「好きな飲み物や食べ物はなんですか?(撮影現場に用意できるか検討するため)」など本当に様々な質問をされました。

面接後に合否がでて私はエスワンからデビューすることが決まりました。 契約書の作成はカメラを回して録画しながら一文一文読み上げて意味を理解できているか確 認するし何枚も紙があるのですごく時間がかかりました。
私は今では住所などはスタンプにして署名だけ自筆で書いています。そのくらい沢山の紙が あるのです。

初めての撮影

初めての撮影は緊張する人がほとんどなのですが、私は業界に対する不信感もなかったですし何よりすっかり事務所の方と仲良くなっていたので心配事がなにもありませんでした。

当日の朝、撮影が始まる前にも同意書を書きましたしプロデューサーにも「もし今やっぱり辞めたいなって気持ちがあるなら正直に言っていいんやよ。大丈夫だと思うけど、無理して 撮ってもいいものはできないから」と言われたのを覚えています。

撮影が無事終わった後はなんだかとても楽しい気分で、撮影も楽しかったしとても集中して作品作りが出来た事が嬉しかった思い出があります。

AV 新法について思う事

AV 産業に携わるのは私たちだけではないです。メイクさんもカメラマンさんもプロダクシ ョンで働く人も、DVD を売るお店も私たちの産業の経済圏です。
経済活動の停滞はそのまま業界の衰退を意味し、そこで働いていた方達が一気に路頭に迷う ことになります。この法律で守られる人の少なさと犠牲になる人の多さがアンバランスだと思います。できるだけ早期の見直しがされることを願っています。